2003-06-16 ArtNo.31376
◆古河インフォテック、オフショア開発センター設置準備
【プネー】古河電気工業傘下の古河インフォメーション・テクノロジー(古河インフォテック)はインドに同社初のオフショア・デベロプメント・センター(ODC)を設置する。
インディアン・エクスプレスが6月13日報じたところによると、古河インフォテックは地元企業Vertex Software Pvt Ltdと、マハラシュトラ州Puneの後者施設内にODCを設ける戦略提携を結んだ。年商360クロー(US$7678万)の古河インフォテックは年商2万8000クロー(US$59.72億)の古河電工グループの情報技術(IT)システムの保守を引き受けている。
三井物産が12%出資しているVertexのAjit Patil Vertex重役(CEO)によると、同社の日本に対するエクスポージャーは既に5年にのぼり、同社ビジネスの80%が日本に依存、スタッフの50%が日本語を習得している。言語・文化・習慣の相違に加え、品質・スケジュールに対する高い要求等から、日本市場進出のハードルは高いが、日本市場を主要ターゲットに選んだ同社の戦略は今や豊かな配当をもたらしている。
古河インフォテックの増田一比古社長兼CEOによると、親会社古河電工へのサービスの枠を乗り越えビジネスの拡大を図る同社は、Vertexとの提携を通じてインドのソフトウェア開発技術を吸収することを目指している。古河インフォテックはその業務の30%をアウトソーシングする計画だが、同アウトソーシングの50%をインドで行うことを検討している。古河インフォテックは中国にも拠点を設けているが、こちらは古河電工の中国ビジネスをバックアップするのが主要な目的と言う。
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