2003-06-11 ArtNo.31341
◆北米鉄鋼連盟、インド産鋼材輸入に対する規制を重ねて要求
【ニューヨーク】米国の鉄鋼業界を代表するThe Specialty Steel Industry of North America (SSINA)は、今年初3ヶ月(2003/1-3)の新貿易統計数字を明らかにするとともに、「インドの鉄筋(bar)/山形鋼(angle)/棒鋼(rod)/鋼線(wire)メーカーは、ステンレス条鋼製品の対米輸出を制限すると言う誓約を反故にし、米国鉄鋼業界を危殆に陥らせている」と非難、米国政府に保護措置を重ねて要求した。
エコノミック・タイムズとデカン・ヘラルドが6月7/8日、SSINAのステートメントを引用し報じたところによると、米国の今年第1四半期(2003/1-3)のインド産山形ステンレス鋼(stainless steel angle)の輸入は昨年同期の785トンから2761トンに252%、同ステンレス鋼筋(stainless steel bar)のそれは同2307トンから3319トンに49%、両品目の合計輸入量は同3092トンから6080トンに97%、それぞれ増加した。
同様にインド産ステンレス棒鋼(stainless steel rod)の今年初3ヶ月の輸入量は昨年同期比163%、同ステンレス鋼線(stainless steel wire)のそれは同134%、それぞれ増加した。これら2品目の2002年の輸入量は前年に比べ各46%と54%の増加を見ていたと言う。(SEAnews 2003-04-30号参照)
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