2003-06-09 ArtNo.31332
◆キネティック、Bossエコノミー・バージョン発売
【ムンバイ】マハラシュトラ州Puneを拠点にする地元二輪車メーカー、Kinetic Engineering Ltd(KEL)は、エントリー・レベル市場におけるプレゼンスを強化する狙いから、通勤者をターゲットにした100ccモーターサイクル“Boss”のエコノミー・バージョン“Boss EX”を発売した。
エコノミック・タイムズが6月5日報じたところによると、ムンバイにおける新バージョンの店頭価格はスタンダード・バージョンを2000ルピー下回る2万9999ルピーに設定されており、KELのFirodia Motwaniに重役(MD補)はエントリー・レベル・モーターサイクルの売上げが、これにより40%拡大するものと予想した。
モーターサイクル・エトリー・レベル・セグメントでは、Hero Hondaが最近アグレッシブな価格設定のCD Dawnを発売したのに対抗して、Bajaj AutoがBoxerの価格を引き下げ、価格競争が熾烈化していた。KELのBoss EX発売で、価格競争は一層の白熱するものと見られる。
Firodia女史によると、今年初に発売したHyosung製クルーザー・モーターサイクル“Aquila”は好評を博し、予想以上の売れ行きを見ている。
しかしパワー・バイク・セグメントでは、韓国Hyosung製 GF 125が、Bajaj Pulsar等との競争で守勢に立たされている、このためKELはGF 125を主要市場から引き上げる一方、GF 170の7月の発売を準備している。GF 125は輸出されている他、西ベンガル州、ビハール州、アッサム州等で依然販売されているが、月間売上げは200台を割り込んでいる。最高時速115キロ、15bphのGF 170の価格は4万6000~4万8000ルピーに設定される。KELは9月には独自開発した115CCバイクの発売も計画している。
KELはこれらの新モデルの投入を通じ、モーターサイクルの販売台数を昨年(2002-03)の5万7000台から今年は12万台に倍増させる計画と言う。
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