2003-06-06 ArtNo.31314
◆Essar Steel、英国Stemcorと冷間圧延鋼製造準備
【ムンバイ】Essar Steel Ltd(ESL)は年商20億米ドルの英国企業Stemcorと手を結びグジャラート州Haziraの既存工場隣接地に冷間圧延(CR)鋼製造施設を設ける計画だ。
エコノミック・タイムズが6月3日報じたところによると、当初年産能力40万トンのCRプロジェクトの見積もりコストは250クロー(US$5332万)で、12ヶ月後の稼働が目指されている。必要資金の調達方式は目下詰められている。年産能力はその後70万トンに拡大される。
年間1000万トン以上の鉄鋼製品の取引を手がける国際貿易会社Stemcorが合弁事業の過半数権益を握るものと見られ、ESLはリース用地や電力等のインフラを提供する計画だ。目下年間240万トンの熱間圧延(HR)鋼を製造しているESLは、これによりHR製品の供給先を得られる他、インフラ施設の提供を通じ、新収入も得られる。
ESLは現在インドネシアにPT Essar Dhananjayaと言う合弁会社を設け、CR製品を製造、年間約10万トンのHR製品を原料として同CR事業に供給している。
ESLとStemcorはこれ以前にHy-Grade Pelletsと言う合弁会社を設け、ペレットを製造しており、両社の提携は2度目。新CR鋼製造施設では、亜鉛メッキ鋼板も製造される。CR製品と亜鉛メッキ製品は過去1年間に50%以上値上がりしている。最近、中国は年間570万トンのCR鋼と60万トンの着色鋼板(colour-coated steel sheets)を含む新輸入割当を発表しており、ESL/Stemcorはこの機に乗じて新合弁事業に着手する方針を決めたものと見られる。
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