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2003-06-06 ArtNo.31313
◆鉄鋼大手3社、トン当たり200-500ルピー条鋼値上げ
【コルカタ】建設用鋼材に対する旺盛な需要からSteel Authority of India (SAIL)、Vizag Steel Plant (VSP)、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)の3社は5月31日深夜から条鋼をトン当たり200~500ルピー値上げした。
エコノミック・タイムズが6月3日伝えたところによると、国内需要のほぼ60%に相当する合計約900万トンの条鋼を製造しているSAIL/VSP/Tisco3社は、プライム・グレードTMT(thermo-mechanically treated)バーのトン当たり価格を約4%、従って約500ルピー引き上げた。ビレット等のロー・エンド製品もトン当たり200~300ルピー値上げした。
国営鉄鋼会社トップによると、銑鉄の価格が過去1年間に30%ほど上昇したことも今回の値上げの一因になった。世界的に金属繊維(metallic)が不足しており、このことが製鉄会社の原料コストを押し上げていると言う。カレンダー・イヤー2003年を迎えて以来、総合鉄鋼メーカーは、小幅ながら3度にわたり条鋼を値上げした。しかし今後は雨期の到来とともに建設活動が鈍るため、10月の祝祭日シーズンまで条鋼価格は安定するものと見られる。
熱間圧延(HR)コイル等の鋼板価格に関しては、国内市場の約50%のシェアを握るSAILとTisco両社は、いわゆるチャイナ・イフェクトを確認した後で値上げの可否を決めるとしている。中国は先週、新たな年次割当関税(quota-tariff)制度を発表したが、鉄鋼業界は、新制度の下に新規注文が寄せられるのは、2、3週間先のことと見ている。
過去数ヶ月間に鋼板のトン当たり国際価格は約60米ドル下降、地元の鋼板メーカーも4月にはトン当たり700~1000ルピーの値引きを強いられた。この結果、鋼板価格は2月のレベルに戻っている。
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