2003-06-06 ArtNo.31311
◆二輪車がインド自動車産業の成長牽引:フロスト・サリバン
【ニューヨーク】消費税減税、新モデル、可処分所得の拡大、消費者心理の変化がインド自動車産業の成長を牽引しており、乗用車両(personal transportation vehicles)の中では、モーターサイクルの成長が最も速く、乗用車(passenger cars)がこれに次いでいる。
エコノミック・タイムズとデカン・ヘラルドが6月4/5日報じたところによると、このほど発表されたFrost and Sullivanの調査レポートは以上のように指摘している。
フロスト・サリバンの産業アナリスト、Abhijeet Dey氏によると、国際企業と新技術の到来が市場ダイナミクスに大きな変化をもたらした。しかし参入者の増加は設備能力の過剰と価格競争の過熱を生じさせ、インド自動車産業は今や買い手市場になっている。さらに経済全般がスローダウンする中で、需要動向の把握が自動車産業人にとって何にも増して重要な課題になっている。
また都市部ユーザーの関心が、エコノミー車からBセグメント・カーにシフトする中、メーカーは前者のターゲット市場を都市郊外や農村に移している。
多軸車(multi-axle vehicles)へのシフトはもう一つのポジティブな潮流と言える。多軸は単軸に比べ経済性が高く、トラック製造会社にも高収益をもたらすと言う。
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