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2003-06-04 ArtNo.31296
◆MULアルミ鋳造施設、7月までに稼働
【ニューデリー】Maruti Udyog Ltd(MUL)が、親会社のスズキと共同で設けたアルミニウム鋳造施設が今年7月に稼働し、同工場から自動車部品の供給を受けられるようになると、MULは年間75クロー(US$1600万)を節約できる。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月31日/6月1日報じたところによると、MULのJagdish Khattar重役(MD)はこのほど催された公募計画発表会の席上、以上の消息を語った。それによると、スズキが51%出資するアルミ鋳造施設では、シリンダー・ヘッド、アルミニウム・エンジン用シリンダー・ブロック、トランスミッション・ケース等が製造される。これによりMULは地元部品の使用率を高め、コストを削減できる。
ハリヤナ州Gurgaonに設けた第3工場の稼働率は昨年低下したものの、今ではフル稼働しており、同社は目下1日1700台、年間50万台のペースで乗用車を製造している。これは主にMaruti 800(M800)に対する需要が拡大したため。5月の総販売台数は1万6500台に達し、特にM800の販売台数が昨年同月に比べ2倍に拡大した。
現在のローン・スキームの下、M800の月間返済額(EMI:Equated Monthly Installment)は2600ルピーと、モーターサイクルの月額2100ルピーにほぼ等しい。インド国内には500万人のモーターサイクル・バイヤーが存在するが、その1%がM800に買い換えただけで、年間約5万台の需要が創出される。
インドで販売されている乗用車のほぼ80%が小型車(small-car)で、MULは同カテゴリーでは64%のシェアを占めている。インドは将来も小型車市場としての特徴を保つものと見られるため、同社は全てのカテゴリーにプレゼンスを築く戦略を採用しているものの、小型車が引き続き成長を牽引する見通しだ。現在インドにおける自動車の普及率は1000人当たり6台に過ぎず、パキスタンやスリランカに比べても半分以下となっている。
MULは昨年3万2000台を輸出したが、今年は主に欧州向けに4万台前後を輸出する計画だ。
MULは向こう3年間も製品開発やアップグレードに毎年350クロー(US$7465万)を投資する。1995年には従業員4800人により1日700台を生産していたが、今では従業員4600人により1日1700台を製造しており、生産性は目覚ましい向上を見た。2005年までにはさらに50%生産性をアップ、スズキの湖西工場に肩を並べることを目指していると言う。
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