2003-06-02 ArtNo.31276
◆ステンレス・スチール、過去1ヶ月間に5-10%値上がり
【ニューデリー】ステンレス・スチールの国内価格は過去1ヶ月間に品質の相違により5~10%上昇した。
エコノミック・タイムズが5月29日伝えたところによると、200シリーズのステンレス・スチールのキロ当たり価格は33ルピーから36ルピーに、300シリーズのそれは110ルピーに15%、それぞれアップした。
トレーダー筋によると、これは供給不足から珪素鉄が過去1ヶ月間に20%以上値上がり、マンガンやクロム等の他の原料価格も上昇したのが主因。この他、国内や中国におけるステンレス・スチールそのものの需要が増大したことも、値上がりに拍車をかけた。
過去2年間にステンレス・スチール需要は220万トンから320万トンに拡大、国内生産も60万トンから90万トンにアップ、需給ギャップは輸入により埋められて来た。
インド最大のステンレス・スチール・メーカー、Jindal Strips Limited(JSL)の昨年の生産量は32万1000トンから41万6000トンに30%アップした。中国における特殊鋼に対する膨大な需要が、市況の牽引役を務めており、JSLの輸出の80%も中国市場に向けられている。
中国における需要は過去2年間に30%以上成長、今日も依然として付加価値製品領域にデマンドプルが存在する。中国のステンレス需要は現在の300万トンから2017年までに1200万~1250万トンに拡大するものと予想される。アナリストらは、中国におけるデマンドプルは北京五輪が催される2008年まで続くものと予想している。
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