SEAnews 2003-06-02 ArtNo.31275

【ニューデリー】全国鉄鋼政策(NSP:National Steel Policy)が向こう4ヶ月以内に完成する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月30日、政府筋の言として報じたところによると、インド鉄鋼産業を支配する強気ムードと鉄鋼大手の好業績に支えられ、鉄鋼省はＮＳＰ施行の目標期限を2003年9月に定めた。インド政府は当初、来年の総選挙前に鉄鋼政策を発表する予定だったが、国際鉄鋼産業の状況が変化し、インド鉄鋼産業がこうした変化を利用する上からも、政府は新鉄鋼政策の立案加速を強いられた。鉄鋼省オフィシャルによると、ＮＳＰ草案は既に完成、目下微調整が加えられており、向こう数週間に業界や関係するグループに回覧され、意見が聴取される。
今年9月をデッドラインとしたことにより、国内鉄鋼業界も、仮に今会計年度中に何らかの調整や再編を行う必要が有ったにしても、なお6ヶ月の猶予期間が有る。政府は、これ以前に立案した政策案を業界に拒絶され、面目を失った経緯もある。
鉄鋼省オフィシャルは、「これ以前に2度草案を作成しており、今回のものは三度目。同省はこれら3つの草案を総括しており、来週にも最終案が固まるものと見られる」と語った。
新政策の立案作業に関係する消息筋によると、インド鉄鋼産業の再編・国際化の最中に立案された新政策のフォーカス・エリアは、地元鉄鋼会社の国際プレーヤーへの成長支援と、国際データベースをリアル・タイムなもにアップデートすることと言う。