2003-05-30 ArtNo.31272
◆ウィプロ・テック、インフラ・サービス梃子に成長加速
【バンガロール】Wiproグループの情報技術(IT)サービス子会社Wipro Technologies(WT)は、テクノロジー・インフラストラクチャー・サービス(TIS)を梃子に売上げの拡大を図る計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月28日報じたところによると、WTのG. K. Prasanna副社長(TIS担当)は同紙に以上の計画を語った。それによるとTISの年間売上げは4400万米ドルと、過去3年間に10倍に拡大、目下のところ営業額全体の8%を占めている。こうした成長率は他に比べ得るものがない。ITインフラの遠隔管理やオンサイト管理サービスは、新しい領域ではなく、他社も手がけており、それぞれ成果を上げている。同社が力を入れているのは、こうしたサービスの拠点としてのインド、取り分けWiproを売り込むこと。同社は遠隔インフラ管理サービスをオファーしているが、これは低廉で中断することなく継続して提供される。とは言えコスト節約は、ドア・オープナーに過ぎない。WTは目下、1億米ドル台の契約獲得を目指しており、この種の契約は10年単位で、料金が再交渉されることもない。
EDS、IBM Global、Accentureと言った多国籍企業も10億米ドル台のビジネスを手がけているが、これまでにその能力を実証したインド企業は、今やこれらの多国籍企業と伍して大口契約の獲得に乗り出していると言う。
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