2003-05-28 ArtNo.31251
◆GEシッピング、US$1.75億船団アップグレードに着手
【ムンバイ】インド最大の民間海運会社Great Eastern Shipping Company(GESC)は、投資額1億7500万米ドルにのぼる野心的な船団アップグレード計画に着手した。
ビジネス・スタンダードが5月26日報じたところによると、GESCは、合計45万載貨重量トン(DWT:dead-weight tonne)のタンカー5隻を購入する計画で、内訳は、Suezmax1隻、Aframax2隻、石油製品輸送船2隻。この内Aframax tanker1隻と製品輸送船1隻は既に引き渡されており、残りの3隻は向こう3年間に引き渡される。
GESCのVijay K Sheth重役(MD)によると、買収費は、内部資金と借入で賄う。GESCの現金残高は200~250クロー(US$4266万-5332万)で、目下、最適な負債/自己資本比率を算定している。タンカー領域にニッチを見い出したGESCは、同エリアのクオリティー・プレーヤーになることを目指している。現在タンカーは同社船団の79%を占めており、船団の内訳はタンカー22隻、バラ積み船10隻。これはエネルギー輸送に照準を合わせる同社の戦略に基づいている。
GESCは昨年末、Shipping Corporation of India(SCI)の政府持分買収レースから手を引いたが、政府が入札をやり直しても、最早応札する考えはない。
海運とオフショア・ビジネスを引き続き中核とし、非中核業務からは手を引く。このため5年後には同社の資産内容は現在のそれと大分異なったものになる。船団は近代化される。不動産ビジネスは既に別会社として分離されたが、マハラシュトラ州Mumbai等に存在する保有地等の残余不動産も処分している。非銀行金融機関Prime Securitiesの持分は既に処分されたと言う。
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