2003-05-28 ArtNo.31250
◆Astra ZenecaR&D部門、臨床試験をアウトソース
【バンガロール】発展途上国における感染症治療のための新分子種を発見することを目指して設立されたAstra Zeneca Research and Development, Bangalore(AZRDB)は、化学/分子生物学/インフォマティクス領域の一部臨床試験をアウトソーシングする方針だ。
エコノミック・タイムズが5月26日、Astra Zeneca R&D部門のTS Balaganesh主任の言を引用し報じたところによると、バンガロール・センターはこれまでに1クロー(US$21万)相当のR&D業務をアウトソーシングした。
例えば化学領域では、薬品の開発時間を短縮するためR&Dプロセスや中間体を、Biocon社傘下のSyngene and Strides Arcolabsからアウトソーシングしている。
分子生物学領域では、Avestagen社とBangalore Geni社にタンパクの開発や染色体遺伝子ライブラリー(genomic library)の構築面における調査を委託、またBangalore Geni社には研究に欠かせぬ制限酵素(restriction enzyme)の供給も委ねている。
プロセス統合/インフォマティクス・アプリケーション領域では、Strand Genomics社、Genotypic Technologies社、SysArris Software社が一部のプロジェクトを担当している。
AZRDBは結核治療薬領域でも成果を上げている。複数の候補分子種の研究が進められており、専門研究チームが治療期間を短縮するだけでなく、治療プロセスも容易な結核治療候補薬の開発に携わっている。
来る6月2日には1000万米ドルを投じて建設した総床面積18万平方フィートの新研究室がオープンする。新研究室では結核を中心とした感染症の研究が進められる。同研究室には月間2万コンパウンドの篩い分けがが可能なスクリーニング施設も設けられる。
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