【コルカタ】今年初3ヶ月(2003/1-3)のインドの中華人民共和国向け鉄鋼輸出は2億9384万3000米ドルと、昨年同期の1234万米ドルに比べ2279%ジャンプ、同期最大の対中輸出品目になった。
ビジネス・スタンダードが5月27日報じたところによると、昨年通年(2002/1-12)の鉄鋼対中輸出額は2億6200万米ドルと、対中輸出品目中第3位にランクされた。
業界観測筋は、こうしたトレンドは今後暫く続き、近く中国が新輸入割当を発表する際には、一層の上昇基調が目にされるものと予想した。
中国の鉄鋼需要は、2002年の2億トン(予測)から2億2000万乃至2億5000万トンに拡大する見通しだが、中国国内の生産能力は1億6000万トン前後と見られる。このため対中鉄鋼輸出の拡大基調は2008年の北京オリンピックまで続く見通しだ。インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)が主催した『中国ビジネス』と題するセミナーの席上、CIIのPiyush Bahl理事は、中国が北京の各種施設のアップグレードに500億米ドルを投資するものと予想した。
今年初3ヶ月のインドの対中輸出総額は昨年同期の4億3200万米ドルから9億47000万米ドルに、また今年初3ヶ月の対中輸入総額は昨年同期の5億680万米ドルから7億2260万米ドルに、それぞれ拡大した。
今年初3ヶ月の無機化学品の対中輸出は昨年同期比397.7%増の3600万米ドルを記録、また鉱石/スラグ/アッシュの対中輸出は2億4893万米ドルと、鉄鋼製品に次ぐ第2の対中輸出品目になった。