【チェンナイ】インド情報技術(IT)産業の代表組織、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)の2003年3月31日時点の会員数は814社と、前年同期の850社を下回り、発足以来初めてメンバーの減少を記録した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月22日報じたところによると、とは言え、今年5月半ばの会員数は826社と僅かに挽回している。Nasscom会員数は1988－89年の38社から2000－01年の650社に増加した。Nasscomスポークスパースンによると、2003年3月末には約70社が脱退した。dotcomやe-businessがブームを呼んだ際には、大量の企業が入会したが、こうした企業の一部は、その後営業停止に追い込まれた。
脱退者の65％はＩＴサービスやＩＴ対応サービスからの撤収者、10％はNasscomの会則、取り分け“ベスト・プラクティス”条項の不履行者、15％はNasscomを通じビジネスを獲得することができず失望した中小企業だった。スポークスパースンは最後のケースに関して「Nasscomは業界のためにビジネス機会やビジネス情報を提供するファシリテーターではあるが、エージェントではない」とコメントした。この他、5％の脱退者は連絡事務所を子会社に格上げしており、こうしたものは正会員として遠からず復帰するものと見られる。最後の5％はマネージメントの交替に伴う脱退者で、このことは一企業の入会が、少なからずトップ・マネージメントのNasscom理解に依存していることを暗示している。またトップ・マネージメントのビジネスに対するビジョンがあるレベルを超えると、Nasscomのメンバーシップにより大きな関心を抱くようになる。またNasscomメンバーシップの縮小には、少なからず競争過熱に伴う中小プレーヤーの困難な状況が反映されていると言う。