2003-05-23 ArtNo.31218
◆Biocon、セルセプトによる糖尿病治療の臨床試験準備
【バンガロール】カルナタカ州Bangalore拠点の製薬・バイオテック会社Biocon India Ltd(BIL)は、糖尿病に伴う腎臓障害の治療にセルセプト(CellCept)の呼称で知られる免疫抑制薬ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil)を用いる試験を行う計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月21日報じたところによると、BILのKiran Mazumdar Shaw会長兼MDはこのほど以上の消息を明らかにした。それによるとBILは、やはりバンガロールをベースにするMS Ramaiah Hospitalの協力の下に、限定された臨床試験に着手、セルセプトの拡大応用を試みる。既にインド薬品監督官(Drugs Controller of India)と倫理委員会から同臨床試験に対する許可を取得している。
BILの取締役に名を連ねるセルセプトの発明者、Anthony Allison博士によると、ミコフェノール酸モフェチルは臓器移植に際して発生する同種移植片拒絶反応(allograft rejection)を防止するために広く用いており、従来の免疫抑制剤に比べ細胞毒が少ないことから、利用が急速に拡大していると言う。
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