2003-05-21 ArtNo.31210
◆Ranbaxy、Apotex抗菌剤訴訟敗訴の恩恵享受
【ニューデリー】カナダ企業Apotexが抗菌剤セフロキシム・アキセチル(cefuroxime axetil)を巡る訴訟に敗れたため、インドの製薬会社Ranbaxy Laboratories Ltd(RLL)が恩恵を享受する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月19日報じたところによると、英国の製薬会社GlaxoSmithKline (GSK)がセフチン(Ceftin)商標の同薬品の特許権を保持しているが、米国法廷はGSKに有利な裁定を行い、Apotexは2003年7月までセフチンのジェネリック薬品を発売する競争から暫時離脱せざるを得なくなった。
この結果、RLLは約3ヶ月ほど余計にそのジェネリック薬を米国市場で独占的に販売することができるようになった。セフチンの世界売上げは4億5600万米ドルとされ、RLLは2003年第1四半期にセフチン・ジェネリック・バージョンの販売で4000万米ドル以上の売上げを挙げたとされる。これは一つには冬季に抗生物質の販売がピークに達するためで、第2四半期以降は第1四半期ほどの好売上げは期待できそうにない。加えてApotexが競争に加われば、売上げの一層の縮小が予想されていたと言う。
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