【ニューデリー】インドの今年のカラー・テレビジョン(CTV)輸出は、昨年比20%増の50万台に達する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月19日、消費者用電子/TV製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)幹部の言を引用し報じたところによると、多国籍企業の間にインドは中国等に比べてもソーシング・ハブとしての競争力を備えていると見る者が増えており、海外に成長の機会を求める地元企業も増加している。CETMAは今後地元の中小プレーヤーにも海外市場の開拓を奨励、支援する方針だ。
LG ElectronicsのCTV担当製品グループ主任Chandramani Singh氏によると、同社は昨年8万台のCTVを輸出、今年は20万台の輸出を目指している。今年はまたアフリカ、スリランカ、バングラデシュ市場への輸出を計画、それぞれの輸出先の言語に対応した製品の製造も行っている。インドのCTV輸出の大部分は14インチと21インチ製品で占められているが、同社はフラットCTVの輸出も開始したと言う。
Samsungオフィシャルによると、同社は今年15万ユニットの輸出を目指しており、ロシアにも14インチと21インチのCTVを輸出する計画だ。
業界筋によると、少なからぬ地元CTVメーカーも今年は輸出に本腰を入れる構えを見せている。Onidaは西アジアに拠点を設けたもようで、この他、Salora、Jolly、Weston等のリージョナル・プレーヤーもCTVを輸出していると言う。