SEAnews 2003-05-21 ArtNo.31202

【コインバトール】タミールナド州Coimbatoreを拠点とする年商300クロー(US$6335万)のインド最大の自動車計器板メーカー、Premier Instruments and Controls Ltd(Pricol)は、国際相手先商標製造業者(OEM)市場の開拓に乗り出した。
エコノミック・タイムズが5月19日報じたところによると、ボンベイ証取(BSE)上場企業Pricolは、国内ＯＥＭ市場に強固な基盤を有し、過去10年売上げの10％以上を輸出により実現して来たが、専ら海外のリプレースメント市場にその製品を供給して来た。同社はまた国内1000クロー(US$2.112億)の自動車用計器板市場の35％のシェアを握っている。
Pricolの幹部によると、昨年4月にスズキのタイ二輪車工場に計器板を納入、海外ＯＥＭ市場進出を果たした同社の2003年3月期の輸出収入は35クロー(US$739万)と、総売上げの11.6％を占め、またＯＥＭ市場向けが同輸出額の3分の1を占めた。今後は輸出売上げの平均50％をＯＥＭビジネスで稼ぐ計画だ。輸出売上げの営業額に占める比率も今年は15％に、向こう2年間には25％に拡大する。ちなみに同社の営業額は毎年15～20％の成長を見ている。
Pricolはインド国内では、Honda motorcycles and scooters／Hero Honda／Honda Siel／Kawasaki Bajaj／Hindustan Motors／Kinetic Engineering／Maruti／Mahindra &Mahindra／Telco／LML／Toyota Kirloskar／Swaraj Mazda／TVS motors／TAFE／Yamaha等にその製品を納入している。
Pricolは現在米国、西欧諸国、オーストラリア、ニュージーランド、そして複数のアジア諸国にその製品を輸出しているが、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ等の近隣諸国の他、南米、アフリカ、カナダ、オーストラリア(未開拓地域)等の新市場の開拓も目指していると言う。