2003-05-19 ArtNo.31197
◆ナルマダ・バリー・ファティライザー、工業化学品にシフト
【ムンバイ】Gujarat Narmada Valley Fertilizers Co Ltd (GNFC)は、依然として肥料ビジネスが売上げの主要部分を占めているものの、工業化学品ビジネスの積極的な拡張を図っている。
インディアン・エクスプレスが5月16日報じたところによると、GNFCは今会計年度は工業化学品事業に200クロー(US$4223万)を投資する。この内100クローは拡張と修復工事に、100クローは希硝酸工場の新規建設事業に投じられ、後者は既に着手されている。
GNFCのBalwant Singh重役(MD)によると、政府が長期的肥料政策を明らかにするまで、工業化学ビジネスの拡張が主要なスラスト・エリアになり、同ビジネスは遠からず肥料ビジネスと肩を並べるものと期待される。GNFCは情報技術(IT)ビジネスにも力を入れている。現在、肥料ビジネスが総売上げの51%を占め、工業化学ビジネスがこれに次いでいるが、ソフトウェア・ビジネスも徐々に成長している。
工業化学ビジネスに関しては、希硝酸プロジェクトのコストは内部資金と借入で賄う。酢酸製造能力の拡張工事と、メタノール及び蟻酸製造施設の補修工事も進めている。メタノール製造施設拡大のコストは僅かだが、製品価格が上昇基調にあるため、そのメリットは大きい。インドでメタノールから酢酸を製造しているのは同社のみで、国内需要の30%に応じている。メタノールは人工的に合成しており、国内市場の50%前後のシェアを握っている。また既存空気分離装置を修復し、生産性を高めることも検討している。
GNFCのPankaj B Nanavati重役(ED)によると、同社のITビジネスは初歩的段階に有るが、成長の潜在性は大きい。既に国際水準のインフラを整備、総合的ITソリューション会社としてのサービス開始を準備していると言う。
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