2003-05-16 ArtNo.31183
◆Bharat Bio、5年内に10種類の新ワクチン発売
【バンガロール】アンドラプラデシュ州Hyderbad拠点のBharat Biotech International(BBI)は、向こう5年間に主に開発途上国に流行している伝染病を治療する10種類のワクチンを発売する計画だ。
インディアン・エクスプレスが5月13日報じたところによると、BBIのDr Krishnna Ella会長兼MDは、新腸チフス・ワクチンの発表会の席上、以上の計画を明らかにした。それによると、今年は年末までに狂犬病と日本脳炎のワクチンを発売する。同社は現在狂犬病ワクチンの臨床試験を進めており、日本脳炎ワクチンは当面中国から輸入する。
The Bill and Melinda Gates Foundationからも資金援助を得ているBBIは、次世代の遺伝子組み替えワクチンを製造するため125クロー(US$2639万)を投じハイデラバードに新施設を設けることも計画している。
1回の接種で済む“Typbar”と命名された新腸チフス・ワクチンは当面、接種1回分175ルピーで販売されるが、数ヶ月後には100ルピーに引き下げられる見通しだ。今会計年度中に12~15クロー(US$253万-317万)の売上げが見込まれる。新ワクチンは同社自身によりTypbarブランドで販売される他、他社により別商標でも販売される。インド国内の腸チフス・ワクチンの市場規模は現在27クロー(US$570万)だが、潜在市場規模は60クロー(US$1267万)と見積もられる。腸チフス・ワクチンを国内で生産しているのはBBIのみで、他社は輸入に依存している。同社はTypbarの開発に17クロー(US$359万)を投資した。腸チフス患者は世界的に1600万人、インド国内には600万~800万人存在すると見られ、全世界で毎年60万人近くが腸チフスで死亡していると言う。
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