1995-09-12 ArtNo.3116
◆<星>銀行界、エグゼクティブ・コンド法案の立案を待機
【シンガポール】地元銀行界はエグゼクティブ・コンドミニアム法案が発表された後、この種のコンドミニアム購入者に対するローン・パッケージを立案する姿勢だが、新法案の国会上程は今年末になる見通しのため、来年年央に最初にこの種のコンドミニアムが売り出される間際まで、ローン・パッケージは準備されそうにない。
不動産業界筋によると、目下住宅開発局(HDB)のエグゼクティブ・フラットの購入の順番を待っている者が、エグゼクティブ・コンドミニアムの購入に計画を変更する際には、ローン・パッケージの内容が分からぬため有る種のリスクを負わざるを得ない。しかし銀行界筋によれば、既存の民間住宅やHUDC住宅の購入者に対するそれを上回る好条件が提供される可能性はないと言う。現在地元銀行の住宅ローン金利は月間支払いベースで6.75%(半年支払いベースの6.71%に相当)で、クレジットPOSBは6%(半年支払いベースで5.97%に相当)を徴収している。これに対してHDBのローン金利は年間ベースで算出され、僅か3.92%に過ぎない。政府はエグゼクティブ・コンドミニアム購入者にHDB融資スキームを適応しないことを明言しており、仮に現行金利下に返済期限30年で40万Sドルの融資を受けたとすれば、エグゼクティブ・コンドミニアム購入者の支払いコストは、HDBエグゼクティブ・フラット購入者のそれを月間ベースで700Sドル上回ることになると言う。(BT:9/11)
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