2003-05-14 ArtNo.31157
◆Nicholas、欧米で生物工学/ジェネリック薬品会社買収協議
【ニューデリー】年商1000クロー(US$2.11億)の地元製薬会社Nicholas Piramal Ltd(NPL)は、欧州と米国でバイオテクノロジー及びジェネリック薬品領域の総額1億米ドルを超える企業買収交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが5月12日報じたところによると、米国ではトップ10にランクされるジェネリック薬品上場企業との交渉が進められている。また米国と欧州の双方で未上場バイオテクノロジー企業の買収交渉が進められているが、欧州における交渉がまとまる可能性が高い。上場企業の市価は1億米ドル以上だが、未上場バイオテック企業の評価には多少時間がかかる。イラク戦争で、関係交渉は数ヶ月遅延したものの、向こう2、3ヶ月で妥結、合弁か買収の何れかの方式になる見通しだ。
NPLのHarinder Sikka社長(法人関係担当)によると、これらの企業は何れも糖尿病、癌、心血管障害領域を専門としており、NPLが強味とするところと一致している。
インド企業が成長を続けるには業務を国際化する必要があり、こうしたタイアップは海外市場に流通・製造拠点を設け、海外顧客に接近することを可能にする。またバイオテックに照準を合わせるNPLにとって、研究開発(R&D)面のメリットも大きい。これらの企業はまたR&D業務をインドに移転することにより、ロー・コストでハイクオリティーなサービスの恩恵を享受できる。
買収費用は内部資金と機関投資家からの資金で賄う。ちなみに最近、ニューヨークとサンパウロに事務所を開設したNPLの2002-03年の営業額は1014.78クロー(US$2.143億)、純益は118.12クロー(US$2494万)、1株益は31.02ルピーをマークした。
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