SEAnews 2003-05-14 ArtNo.31155

【イタナガル】国営水力発電会社National Hydroelectric Power Corporation(NHPC)はアルナチャルプラデシュ州に向こう数年間に15万クロー(US$316.74億)以上を投じ、合計2万5000ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電能力を追加する。
エコノミック・タイムズが5月12日報じたところによると、ＮＨＰＣのYogender Prasad会長兼ＭＤはこのほど当地で記者会見し以上の計画を明らかにした。それによると、Siang／Subnasiri／Dibangにおける7件の新規発電プロジェクトの認可を目下申請中で、これらには、Upper Siangの1万1000ＭＷ、Middle Siangの1000ＭＷ、Lower Siangの1700ＭＷ、Dibangの3000ＭＷのプロジェクトが含まれる。Upper／Middle／Lower Subansiriのプロジェクトには追って別に合計5600ＭＷの発電能力が追加される。この内Lower Subansiriプロジェクトは、今年半ばにも認可が下りる見通しだ。
ＮＨＰＣはまた州政府のために上記のプロジェクトに平行して一連の小規模水力発電プロジェクトも手がける。これらにはLower Subansiriのプロジェクトが含まれ、こうした小規模プロジェクトは、大規模プロジェクトが建設過程で必要とする電力を供給することもできる。
必要資金は、借入を含む様々な方式により調達する。同社はその健全なバランス・シートを梃子に、自己資本の2.5倍までの借入を検討しており、また中央政府も第10次5カ年計画期間を通じ、1万5000クロー(US$31.67億)を注入する。
道路やその他のインフラに膨大な資金が必要とされるが、同社は、これらのインフラの料金を徴収し、投資資金に当てることを政府に提案している。
目下インドの水力発電と火力発電の比率は26：74だが、上記のプロジェクトはこうしたアンバランスの是正にも役立つと言う。