SEAnews 2003-05-12 ArtNo.31139

【ニューデリー】インド政府は8日、新探査ライセンス政策下の第4次入札(NELP-IV)を募集した。オンショア鉱区11、深水鉱区12、浅水鉱区1、合計24の石油／ガス探査ブロックが入札にかけられた。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月9日報じたところによると、Ram Naik石油天然ガス相は8日記者会見し以上の消息を発表した。これらの鉱区にはアンダマン海の深水鉱区2ブロックが含まれており、同海域のブロックが入札にかけられるのは初めてのこと。中国、パキスタン、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、バングラデシュの業者もアンダマン海鉱区に自由に入札でき、国防省も特別な条件を設けていない。
陸上鉱区は、アッサム州／ビハール州／ナガランド州／ラジャスタン州／トリプラ州に各1ブロックが、タミールナド州に2ブロックが、グジャラート州に3ブロックが、深水鉱区は東海岸沖合に8ブロックが、西海岸沖合に4ブロックが、それぞれ位置しており、また浅水鉱区1ブロックは東海岸沖に位置する。
入札の受付は9月30日に締め切られ、審査に2ヶ月、その後内閣の認可がなされるまでにさらに1ヶ月を要する。探査契約は最終的に12月31日までに発注される。
プロモーションのため5月20日にデリーで、6月5／6日にロンドで、6月9／10日にカリガリで、6月12／13日にヒューストンで、6月26／27日にパースで、それぞれロード・ショーが催される。またニューデリー、ヒューストン、ロンドンにはデータ・センターが設けられ、資料が提供される。
入札条件は従来とほぼ同じだが、超先端的技術の導入を要する深水鉱区を配慮して審査基準に多少調整が加えられている。深水鉱区の場合、技術評価の比重は従来の6％から9％に、財政能力評価の比重も4％から6％に引き上げられ、その反面、ワーク・プログラムの比重が60％から55％に引き下げられた。
またビジネス・スタンダードが5月8日報じたところによると、Ram Naik石油天然ガス相は、7日に催された同省傘下の国会専門委員会会議の席でも石油／ガス探査入札に言及した。それによると、最近の一連の炭化水素資源の発見から今回の入札には旺盛な反応が望める。
新炭層メタン政策の下、炭層メタン探査ブロックの入札も5月23日に募集される。新政策には投資家にフレンドリー且つリベラルな魅力的条件が盛り込まれている。
ONGC Videsh Ltd (OVL)が最近権益を買収したスーダンにおけるグレーター・ナイル・プロジェクトからの初荷が5月15日にカルナタカ州のMangalore港に到着する。これにより石油製品の安定供給が確保される。
米国政府がイラク戦争の終結を宣言したことから国際石油価格は一層下降するものと予想され、消費者には一層の利益がもたらされるはずと言う。