2003-05-09 ArtNo.31138
◆カルナタカ州、ナガルジュナ発電事業の支払い保証に同意
【バンガロール】カルナタカ州政府は、過去6年以上にわたり棚上げされて来た4500クロー(US$9.5億)のNagarjuna発電事業に対し、支払い保証機能を有するコンフォート・レター(comfort letter)の発行を認めた。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月7日報じたところによると、SM Krishna首席大臣により招集されたハイレベル会議は、プロモーターと金融機関に対し、発電プロジェクトの支払いを保証するコンフォート・レターの発行を認めたもようだ。これにより金融機関はプロジェクトに対する融資を実行できる。
消息筋によると州政府は1015MW(メガワット)のプロジェクトにメガ・パワー・プロジェクト・ステータスを与えることを承認、またケララ州に100MWの電力を供給することも認めたようだ。
石炭火力発電方式を採用するプロジェクトはプラント負荷率(PLF)80%をベースに、1ユニット当たり2.55ルピーで電力を供給する。
プロモーターは戦略的出資者を物色、ドイツ企業Staeg及び南アフリカ企Escomと交渉を進めており、米国企業との交渉も準備中とされる。プロモターのNagarjuna Groupとその一党はプロジェクトに51%出資、借入/自己資本比率は70:30を予定している。このためプロモーターらは、Power Finance CorporationやHousing and Urban Development Corporation (Hudco)とも借款交渉を進めている。
同プロジェクトは州政府がエスクロー保証の提供を中途で断念したことから、プロモーターとの間に訴訟事件が発生、計画の遅延を来していた。しかしカルナタカ州高裁は州政府に対し、プロモーターの要求に再考を加えるよう命じたと言う。
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