2003-05-09 ArtNo.31137
◆Century Enka、US$3千万投じ化学繊維製造設備拡張
【ムンバイ】BK Birlaグループ傘下のCentury Enka Ltd(CEL)はマハラシュトラ州Pune及びグジャラート州Bharuchに設けた工場に合計150クロー(US$3167万)を投じ、ナイロン・タイヤ・コードとフラット・ヤーン(flat yarn:幅2-3mmのテープ状の糸)を増産、部分延伸糸(POY:partially oriented yarn)の紡績速度も加速する。
インディアン・エクスプレスが5月6日報じたところによると、同社は必要経費の大部分を内部資金で賄う。
プネーのナイロン・タイヤ・コード工場近代化の第1期工事は既に2002-03年に完了しており、第2期工事は2003年12月までに完成する。CELはまたプネー工場の重合施設の能力を拡張するとともに、ナイロン・タイヤ・コード繊維の年間製造能力を2000トン前後に引き上げる。これらは2004年9月までに完成する。ナイロン・タイヤ・コード・ファブリックの年産量は1万2000トンから1万4000トンに拡張され、そのコストは30クロー(US$633万)、薬品投与機器の設置コストは約12クロー(US$253万)と見積もられる。
この他、約100クロー(US$2112万)を投じてポリエステル・チップをポリエステル・フィラメント・ヤーンに転換する設備も導入することを検討しているが、最終方針はまだ決まっていない。
Bharuch工場では2003年12月までにドロー・ワーピング・マシーン(draw warping machine)を導入し、フラット・ヤーンの製造に乗り出す。また薬品投与機(dosing equipment)を設置、POYスピニング・マシーンの運転速度を高め、生産性を15%前後アップする。
CELは、ナイロン糸、ポリエステル工業用糸、ナイロン・タイヤ・コード繊維、エンジニアリング・プラスチックの製造を手がけている。2003年3月期営業額は933.78クロー(US$1.97億)、純益は58.09クロー(US$1227万)を記録した。プロモーターが55.15%、機関投資家が12.77%、一般投資家を含むその他の株主が32.09%のシェアを握っている。
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