2003-05-07 ArtNo.31122
◆HPCL/TotalFinaのLPG地下貯蔵計画に新たなハードル
【ヴィシャカパトナム】国営Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)とフランス企業TotalFinaが合弁でアンドラプラデシュ州Visakhapatnam港の地下162メートルに6万トンの液化石油ガス(LPG)貯蔵施設を設ける計画は、新たなハードルに直面している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月3日報じたところによると、ヴィシャカパトナム港湾局(VPT:Visakhapatnam Port Trust)は合弁会社South Asia LPG Private Company Ltd (SALPG)に13.4エーカーの土地をリースする条件として、HPCLにこれまでの債務を全額返済するよう求めた。
HPCLは1950年代にVPTから土地を借り受け石油精製施設を経営して来たが、VPTは1990年代にリース料を大幅に引き上げた。このためHPCLとVPTの間に紛争が生じ、前者はその後も従来のレートでリース料を支払って来た。この結果、HPCLはVPTに対してこれまでに25クロー(US$528万)余の未払い債務が存在するとVPTは主張している。
VPTが新たな土地リースの条件として、紛争中の負債返済を求めたことから、プロジェクトの一層の遅れとコスト上昇が予想されている。
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