【ニューデリー】インド政府は今年初めてサービス輸出の目標を設定する計画で、データ収集メカニズムの立案に乗り出した。商工省と中央銀行Reserve Bank of India (RBI)もサービス輸出の実体把握に努めている。
ビジネス・スタンダードが5月5日報じたところによれば、こうした動きは、Arun Jaitley商工相が修正輸出入政策の一部としてサービス輸出に対する奨励措置を発表したのに伴うもので、新措置の下、サービス輸出業者も平均外貨獲得額の5%まで、設備機械を無関税で輸入できる。この種のサービス業者が、サービス輸出測定データのソースになるものと見られる。
Jaitley商工相は同省の幹部とともに4月28日、外国貿易総監(DGFT:directorate-general of foreign trade)事務所代表と会談、サービス貿易を測定するメカニズムに関して協議した。
現在は、RBIの測定値をサービス輸出の公式データとして使用しているが、政府は、商工省/中央統計局(Central Statistical Organisation)/RBI/DGFT/商業情報統計総監(DGCIS:Director-General of Commercial Intelligence & Statistics)の代表から成るグループを組織、サービス輸出データ収集のフレームワーク構築に乗り出している。
政府筋によると、商工省のDipak Chatterjee次官は、5月7日に専門家や業界団体の代表と会談、輸出目標の設定を目指す。これらの代表には公認会計士、原価会計士、建設業者、ホテル業者、ソフトウェア会社、コンサルタント会社が含まれる。
世界貿易機関(WTO)がRBIのデータに基づき報告したところによれば、インドのサービス輸出は2001年の204億米ドルから2002年の207億米ドルに拡大、また2002年のサービス輸入は155億米ドルを記録した。インドの2002年の世界サービス輸出番付は21位と、前年に比べ2ランク後退、世界のサービス輸出全体に占めるシェアも前年の1.4%から1.3%に縮小した。