2003-05-02 ArtNo.31091
◆Wockhardt、国際心臓外科医訓練サンターに
【バンガロール】カルナタカ州Bangaloreを拠点にするワークハーツ病院・心臓病研究所(Wockhardt Hospital and Heart Institute)が心臓外科医訓練サーンターとして内外の注目を集めつつある。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月30日報じたところによると、現在、中国から派遣された3人の心臓外科医がワークハーツ・バンガロールの心血管外科主任Dr Vivek Jawali氏から心拍動下手術(Beating Heart Surgery)訓練プログラムの最終段階のトレーニングを受けている。
人工心肺を用いない冠動脈バイパス術(Off Pump Coronary Artery Bypass Grafting)に関してはオーストララシア地域のパイオニアとして知られるJawali氏によると、ワークハーツは1992年からこの種の技術を応用、これまでに約5000件の手術を行って来た。心拍動下手術は初級レベルの手術ではなく、上級コンサルタント以上の外科医が手がけることができる。
Zanzhou University Hospitalの心臓外科コンサルタントDr Youtao氏は、「インドと中国は共通した経済的プロフィールを有するため、インドで外科技術を学ぶことにはそれなりに意味がある」と語る。
国内に限っても3~4人の外科医から成る20チームを既に養成したDr Jawali氏とそのチームはまた、患者に上胸部硬膜外麻酔(high thoracic epidural anaesthesia)を施して覚醒した状態でバイパス手術を施すいわゆるAwake CABGプロジェクトに取り組んでいる。これまでにその種の手術54件を手がけた同チームは今月(5月)はミュンヘンに趣き、覚醒バイパス手術の実演を行う予定だ。
こうした低侵襲性バイパス手術(Minimally Invasive Bypass Surgery)訓練プログラムは非商業ベースで行われている。ワークハーツのVishal Bali副社長によると、同社はインドを新医療技術の訓練センターにすることを目指していると言う。
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