【コルカタ】Steel Authority of India (SAIL)/Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Vizag Steel Plant (VSP)は4月30日から条鋼価格をトン当たり200~300ルピー引き上げた。
エコノミック・タイムズが4月30日伝えたところによると、SAIL/TISCOはまた鋼板価格をトン当たり300~400ルピー引き上げ、4月にオファーしたトン当たり700ルピーの値引きを部分的に回収した。
SAIL/Tisco/VSP3社だけで年間約900万トンの条鋼を製造しており、これだけで国内条鋼生産全体の65%を占める。3社は4月の初めにも条鋼の同レベルの値上げを行っており、建設業界を中心に国内需要が旺盛なことから、こうした値上がり基調は向こう数ヶ月持続しそうだ。
鉄鋼業界筋によると熱間圧延コイル(HRC)の国際価格はトン当たり365~385米ドルのレベルから一時90米ドルほど下降したが、今では310米ドル前後に回復している。Tiscoは中国向けにトン当たり330米ドルで輸出する四半期ベースの契約を獲得している。5月末に中国が四半期ベースの新規輸入契約を発注する際には、市場気分は一層高まるものと見られる。しかし最近の新型肺炎SARSの流行が中国経済に如何なる影響を及ぼすかが懸念され、鉄鋼業界は中国の動向を注意深く見守っていると言う。