SEAnews 2003-04-30 ArtNo.31069

【ムンバイ】インドのトップ・ステンレス・スチール・メーカー、Jindal Strips Ltd (JSL)は、中国市場の開拓に照準を合わせ、そのグローバル・ポジショニングの改善を図るとともに、付加価値製品に照準を合わせ国内市場の開拓にも力を入れる。
インディアン・エクスプレスが4月28日報じたところによると、ＪＳＬのArvind Parakh財務担当取締役は、このほど以上の方針を語った。それによると中国の発展は日本と同様の軌跡を辿るものと見られ、ステンレス・スチールの需要は9～10％の成長を遂げるものと見られる。また付加価値製品の需要は世界的に年率5.8％の成長を見ているが、中国におけるそれは年率17％に達しており、過去2年に限っては30％をマークした。ＪＳＬの輸出に占める中国の比率は2001－02年の64％から2002－03年の90％に拡大した。
インド国内のステンレス・スチール需要は5～6％の成長を遂げており、取り分け自動車、インフラ、上下水処理システム、工業用アプリケーション、デザイナー製品領域の潜在性が大きい。こうした中でＪＳＬは“Jindal Stainless”ブランドの普及に力を入れるとともに、ステンレス・スチール家具ブランドのスポンサーを引き受けている。またデザイナー・ライフスタイル製品領域の潜在性にも注目していると言う。