SEAnews 2003-04-28 ArtNo.31056

【ニューデリー】今年度売上げ15％増を目指すWhirlpool of India Ltd(WIL)は先週木曜(4/24)、直冷式冷蔵庫とエアコンの新モデルをお披露目した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月25日報じたところによると、ＷＩＬのAshok Bhasin副社長(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)は発表会の席上、「2002年に初めて紹介したアイス・マジック・レーンジの高速製氷機能はエントリー・レベルの直冷式冷蔵庫にも装備された」と語った。これにより高速製氷機能を備えた冷蔵庫は9モデルになり、価格は7000～3万5000ルピー。これらのモデルは冷蔵庫の室温も短時間に低下させることができる。インド冷蔵庫市場の29％のシェアを占める同社は、これによりさらに3％ポイント・シェアを上乗せすることを目指している。
ＷＩＬはこの日またウィンドーズとスプリット両セグメントの“Magicool AC”レーンジのエアコン9モデルを発表した。これらのモデルのキャパシティーは1～1.5トンで、いずれもクイック・クーリング機能を装備、価格は1万8000～3万5000ルピー。ＷＩＬは現在、エアコン市場の10％のシェアを握っており、同市場ナンバー・ツーの座を窺っている。
洗濯機市場では22％、電子レンジ市場では8％のシェアを占めるＷＩＬは、最近ランドリー・ドライ・セグメントに進出したのに続き、皿洗い機市場参入を目指しており、またプレミアムもしくはロー・エンド・セグメントのサブ・ブランド市場を開拓する可能性も検討している。向こう3ヶ月間には15クロー(US$310万)を投じて広告キャンペーンを展開する方針だ。
Raj Jain重役(MD)によると、ＷＩＬは輸出市場の開拓にも力を入れる。目下、米国、メキシコ、香港、中国、東南アジア諸国を含むほぼ35ヵ国に冷蔵庫や洗濯機を輸出しており、今年末までに輸出の50％アップを目指すと言う。