【ハイデラバード】Hitachi Home & Life Solutions (India) Ltd(HHLSI)は、自己資本が過去4年間にピーク時の半分以下に縮小したことから、更生機関の産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)に近く報告書を提出する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月23日、HHLSIの株主に宛てた回状を引用し報じたところによると、2002年9月30日時点の累積損失は35.66クロー(US$737万)と、1999-2000年当時のピーク自己資本19.47クロー(US$403万)を100%以上上回る。会社更生法に相当する“Sick Industrial Companies Act(Special Provisions)1985(SICA)”第23条の下、累積損失が自己資本の50%に達した企業は潜在的シック・カンパニーと判定される。このためHHLSIはSICAの規定に基づき、特別総会を招集し、対策を協議する。
インドのエアコン市場の潜在性に注目した世界の主要エアコン・メーカーがインド市場に続々進出する中、競争も過熱している。インドのエアコン市場は高成長を遂げているものの、その規模は依然小さく、現状では多数のブランドが共存することは難しい。
HHLSIの昨年の売上げは20%近い成長を見たものの、利益を計上することはできなかった。生産コスト引き下げ努力に関わらず、価格の大幅な下降を補うことができない状況にあると言う。