2003-04-25 ArtNo.31044
◆フォルクスワーゲン、製造計画に関して近く最終決定?
【ニューデリー】ドイツの自動車メーカー、Volkswagenは、今月末にインドにおける自動車製造事業に関する社内評価報告書を手にする。
ビジネス・スタンダードが4月22日、消息筋の言として報じたところによると、3週間ほど前にインドを訪れ、複数の州政府当局と話し合いを行ったフォルクスワーゲンのインド・プロジェクト・チームは、ラジャスタン州/ウッタルプラデシュ州/マハラシュトラ州/タミールナド州により提案された優遇条件を比較検討するものと見られるが、ラジャスタン州とウッタルプラデシュ州により大きな関心を寄せているようだ。
フォルクスワーゲンはインドにおける乗用車(car)製造事業に1500クロー(US$3.1億)を投資する見通しだが、スケジュールに遅れを来している。これは各州から提出された優遇条件に検討を加えて来たためとされる。
フォルクスワーゲンはまた、インドに既進出の子会社Skoda Auto Indiaと新製造プロジェクトを合体し、規模の経済性を実現する可能性も検討しているようだ。Skodaは中型セダンOctaviaの販売が順調で、インド業務の拡張を検討している。ちなみにSkodaの投資計画も実現するまでに4年近くを要した。
フォルクスワーゲンは中国における成功経験も生かしてインドで小型乗用車の製造を計画するとともに、特殊な救急車や警察・軍用自動車の委託製造も準備、ラジャスタン州の自動車ボディー製造業者と接触している。後者プロジェクトについては十分な注文が得られ次第、委託製造を開始する計画とされる。
|