2003-04-25 ArtNo.31042
◆Jindal Iron & Steel、10-12%増産計画
【ムンバイ】マハラシュトラ州Taraporeに設けた年産40万トンの冷間圧延(CR)施設のキャパシティーを、最近20万トンほど拡大したJindal Iron & Steel Company (Jisco)は、今会計年度、その生産量を10~12%引き上げる計画だ。
インディアン・エクスプレスが4月21日報じたところによいると、今会計年度に新規投資も予定しているJiscoは、新キャパシティーを通じて中国やアフリカに、フル・レーンジのCR製品を供給することができる。これら両市場は既に亜鉛メッキ鋼の製造施設を有するが、CR加工施設はまだ存在しない。この他、イラク戦争後の復興需要が見込める中東市場を開拓する機会も探っている。Jiscoは顧客を、単なるバイヤーとしてではなくパートナーと見ている。同社はこのほどHonda Indiaから“卓越原料納入業者賞(The Raw Material Supplier Award)”を授与された。
年産55万トンの亜鉛メッキ平板(GP)/波板(GC)製造施設は、今年内にデボトルネッキングを通じ13%ほど生産能力がアップされる。
Jiscoはトン当たり価格が1万2000ルピーを割り込んだ際、熱間圧延(HR)プレート製造施設の操業停止を強いられたが、最近同プラントは稼働を再開、その製品をグジャラート州、マハラシュトラ州、マドヤプラデシュ州等に出荷した。
姉妹会社Jindal Vijayanagar Steel (JVSL)の後方統合プロジェクトの結果、Jiscoは原料のHRコイルの安定供給が受けられるようになった。
Jisco会長は、最近GP/GC製品の80%を輸出する目標を明らかにしたが、同社スポークスマンによると、目下のところは76-78%の輸出比率達成を目指している。2002-03年の生産量は50万トンを突破したが、今年は63万トンの生産が目指されている。鉄鋼価格の上昇基調、海外需要の拡大、生産コストの削減が同社の黒字経営見通しの根拠と言う。
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