2003-04-25 ArtNo.31041
◆TCS、Linuxベースのバイオインフォマティクス・ソフト開発
【バンガロール】地場情報技術(IT)メジャー、Tata Consultancy Services (TCS)は、地元の指導的研究機関20社の支援を得て、Linuxをプラットフォームとしたエンド・ツー・エンドのバイオインフォマティクス・ソフトウェア・パッケージ“Biosuit”を開発する。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが4月20/21日、バイオインフォマティクス全国専門委員会(NTFB:National Task Force on Bioinformatics)のA S Kolaskar議長の言を引用し報じたところによると、科学産業調査評議会(CSIR:Council for Scientific and Industrial Research)の協力と生物工学局(DBT:Department of Biotechnology)の支援を得たバイオスイート・プロジェクトは、今年5月にαバージョンを発表、1年内にフル・プロダクツを市場に投入する計画だ。
インド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)/ゲノミクス&統合生物学研究所(IGIB:Institute of Genomics and Integrative Biology/旧名CBT:Centre for Biochemical Technology )/遺伝子指紋解析診断センター(Centre for DNA Fingerprinting and Diagnostics)/インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)/プネー大学(Pune University)/ハイデラバード大学(University of Hyderabad)を含む指導的研究機関20組織が、それぞれの専門知識やツールを同プロジェクトに提供する。
プネー大学副総長も務めるKolaskar氏によると、インドのバイオインフォマティクスは、2006年までに20億米ドル産業に成長するものと見られる。しかしそのためには世界的水準のソフトウェアが必要とされ、TCSはこの方面のニーズに応じる。また大学やその他の教育機関は、IT方面における経験を生かしてバイオインフォマティクス領域の人材を育成する。
バイオスイートは、現在市場に出回る比較的低廉で、最も定評あるバイオインフォマティクス・ソフトウェア、“Accedos”と互換性を有するものになる。また、一般の学生にも利用できるようコストの引き下げが図られると言う。
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