【ニューデリー】中央銀行(RBI:Reserve Bank of India)は21日、2003-04年の国内総生産(GDP)成長率が、昨年(2002-03)の4.4%(予測値)を上回る6%に達し、インフレ率は5-5.4%になると予想した。
エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが4月22日報じたところによると、RBIのBimal Jalan総裁はこの日記者会見し、「今会計年度の成長見通しは、今年の雨期の降雨量が例年の96%のレベルになるとの気象庁(Indian Meteorological Department)の予測をベースにしている」と語った。
それによると、昨年旱魃の影響で3.1%のマイナス成長に陥った農業生産は4~4.5%の成長を回復するものと見られる。
今年第1四半期のインフレ率は6~6.1%に上昇するものの、7月以降下降に転じ、通年では5~5.5%のレベルに落ち着きそうだ。これは国際原油価格が1バレル22~23米ドルに下降したのに基づいている。
これらの予測は、4月29日に発表される低金利政策をベースにしているが、金融政策の詳細は数日後に改めて発表される。RBIはいわゆる繁忙シーズン信用政策(Busy Season Credit Policy)の下、昨年10月に公定歩合を6.25%に0.25%ポイント引き下げた。RBIと政府は、今会計年度の海外借款返済計画に見直しを加えている。民間及び公共部門企業は海外借款を繰り上げ返済しており、中央銀行はこうした状況に意を強くしていると言う。