【ニューデリー】インド政府はトラック・オーナーのかなりの部分を懐柔したもようで、トラッカーのストライキは間もなく終息する見通しだ。
エコノミック・タイムズが4月22日報じたところによると、トラック・オーナーの代表組織、貨物車両所有者協会全インド会議(ACOGOA:All India Confederation of Goods Vehicle Owners Association)の幹部は21日、運輸省のAshok Joshi次官と会談した。Joshi次官はその後B C Khanduri運輸相に会談の内容を報告。ACOGOA代表とJoshi次官は22日にも再度会談したようだ。
消息筋によれば、運輸会社を代表する全インド自動車輸送業者会議(AIMTC:All-India Motor Transport Congress)が10項目に及ぶ要求を掲げているのに対し、ACOGOAの要求は3項目のみで、後者はまた前者ほど敵対的姿勢もとっていない。このため政府は特別委員会を設けてACOGOAの要求を検討することを約束した。ACOGOA代表とJoshi次官の第2会談では特別委員会の詳細が詰められたものと見られ、ACOGOAが同会議の席でストライキの停止を認めた可能性も有る。
政府は、ACOGOAとAIMTCの間に楔を打ち込み、ストライキの分断を試みているものと見られる。こうした中でストライカーらは21日には三輪車業者も取り込み、政府に対する示威の強化を図ったが、取り込み工作は完全には成功しなかったようだ。