【ニューデリー】昨年は15年来の旱魃に見舞われたものの、食品加工産業は深刻な影響を受けるには至らず、少なからぬサブ・セクターが穏やかな成長を記録した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが4月15/16日伝えたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)農業委員会は最新の四半期レポートの中で以上のように報告している。
同調査では2003年3月末までの12ヶ月のアルコール飲料、ビスケット、食用油、肥料、製糖機械、茶、トラクターを含む12部門の数字が、前年同期の実績と比較された。例えば葉巻・タバコ部門の成長率は前年の-11.1%から3.4%に、麦芽食品は同-8%から5%に、それぞれプラスの伸びを回復、製茶部門は4%から4.5%に成長速度を速めた。
中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の推定では、昨年の農業生産は旱魃の影響で3.1%のマイナス成長を記録した。こうした中でトラクターや肥料業界等、インプット・サプライヤーは旱魃の影響でマイナス成長に陥ったが、ビール、ビスケット、食用油、加工食品等、アウトプット・サプライヤーは依然としてプラス成長を維持した。トラクター部門の販売は20%、生産は23%、それぞれ縮小、肥料の販売は前年の3.5%のプラス成長から12%のマイナス成長に後退した。加工食品産業は前年の9%から8%に唯一成長を鈍化させたが、食用油部門の成長は前年の1.5%から12%に大幅に加速した。
向こう6ヶ月に関しては、食用油部門を除き、他の部門は何れもポジティブな見通しを抱いている。アルコール飲料/ビスケット/加工食品/精糖機械部門は5-10%、葉巻・タバコ/肥料/麦芽食品/茶/飲料部門は0-5%の成長を予想している。