2003-04-21 ArtNo.31009
◆Bayer Cropscience/Bayer Agro、共同で農薬市場開拓
【ムンバイ】何れも殺虫剤市場に強力なプレゼンスを有するBayer Cropscience India Ltd(BCIL:旧社名Aventis CropScience)とBayer Agroは、共同で小麦栽培農家向け除草剤新製品を“Atlantis”商標で近く発売する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが4月16日報じたところによると、BCILのSatish Bhambani重役(カントリー・ヘッド/CEO)は、このほど記者会見し以上の消息を語った。それによると、インドの農業化学品市場は2003年には年率20%の成長が見込まれるが、同見通しは雨期の降雨状況と綿の作付け面積に大きく左右される。
Atlantisは一製品と言うよりも、総合的ソリューションと言える。BCILのSagar Kaushik副カントリー・ヘッドによると、同社の除草剤市場におけるシェアは2~3%ポイント拡大する見通しだが、ボリュームの上からは殺虫剤ビジネスが上回り、取り分け綿栽培農家向け殺虫剤が主要部分を占めるものと見られる。
とは言えBCILは最近、殺虫剤Phosalone(Zolone)をCheminovaに10クロー(US$206万)で売却、またRegent商標の殺虫剤FipronilもBASFに売却した。
この他、親会社によるAventis CropScience買収に伴う事業再編計画の一環として31件の資本引き上げ契約に調印したBCILは、目下Bayer Agroとの提携の具体的方策を立案している。提携により市場シェアとカバー範囲が拡大し、総合的なコンサルティング・サービスを提供できる他、両社の研究リソースや製品ポートフォリオを活用した革新も可能になる。
両社合わせて、6広域オフィス、25地域オフィス、21C&F、2500ディストリビューター、3万5000ディーラーを有し、前線配備のスタッフの規模も拡大する。しかし両社のテリトリーは目下240だが、180に整頓される。
こうした中で小麦と稲栽培地用除草剤ビジネスはより急速な成長が見込まれる。また環境科学部門は毎年2~5の新製品を紹介する計画で、環境科学部のDinesh Bapat主任によると、2005年までには、同部門の売上げの50%に新製品が寄与することになる。
一方、種・極細胞質の研究を手がけるBayer傘下のPro Agroは、目下遺伝子組み換え芥子の試験を進めており、Bayer CropScienceのインド亜大陸カントリー・グループ・ヘッド、PierreLouis Dupont氏によると既に関係認可をインド政府に申請したと言う。
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