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2003-04-21 ArtNo.31005
◆ルピー値上がりが、ソフトウェア輸出業者の業績に影響
【ムンバイ】情報技術(IT)メジャー、Infosys Technologies株の先週木曜の暴落は同社が発表した利益見通しが引き金になったが、ルピー相場強化のソフトウェア企業の利益に対する計り知れない影響を無視することはできない。
エコノミック・タイムズが4月14日伝えたところによると、大部分のITアナリストは、これまでインドと米国のインフレ率の相違をベースにルピーの対米ドル相場が平均5%軟化することを前提にIT企業の利益を予想して来た。最も慎重なアナリストにしてもルピー軟化の影響をゼロにまで引き下げたにとどまり、ルピー強化の影響を、配慮するものなどなかった。
しかし、昨年は奇妙な現象が生じた。経済成長が持続していたにも関わらず、実質金利がマイナスに落ち込み、またインドのインフレ率が米国のそれを上回っていたにも関わらず、ルピーの対米ドル相場が上昇した。テック企業は2002年4月まではルピー相場値上がりリスクなど考えても見なかったが、その時以来マージンの下方圧力を受けるようになった。Mecklai Commercial and FinancialのJamal Mecklai重役(CEO)は、それまでは、ルピーは毎年値下がりしており、通貨リスクなどはほとんど配慮する必要がなかったと語る。
銀行業界筋によると、ソフトウェア企業は、先物市場で売りを予約し、通貨の交換レートを固定することにより、ルピーの値上がりをヘッジできると言う。
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