2003-04-16 ArtNo.30994
◆中国企業海爾、Voltasとエアコン/冷蔵庫製造合弁協議
【ムンバイ】中国を拠点にする年商70億米ドルの家電会社Haier(海爾)は、TataグループのVoltas Ltdと、エアコン及び冷蔵庫の製造に関わる合弁交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが4月14日報じたところによると、海爾はインドで製造したエアコン/冷蔵庫を独自商標で販売する計画で、独自のディストリビューション網構築も準備している。
大方の予想とは裏腹に、中国におけるエアコン及び冷蔵庫の製造コストはインドを上回る。このことがVoltasと製造交渉を進める理由の1つと考えられる。しかし両社の交渉は、まだ合意には至っていない。
業界アナリストによると、低コストなノンブランド製品を販売する他の中国企業と異なり、海爾は独自ブランドの製品を世界の隅々に売り込むことを目指している。同社は家電会社としては世界第5位、冷蔵庫メーカーとしては、Whirlpoolに次ぎ2位にランクされる。
これ以前にFedders Internationalと合弁で設立したUniversal Cooling Private Ltd (UCPL)にDadra直轄地の工場施設を注入したVoltasは、同合弁会社の製品をVertisやVectra商標で販売、Feddersはまたそれ自身の商標で販売している。
Voltasはこの他、アンドラプラデシュ州Hyderabadの工場で、LG ElectronicsとSamsungの冷蔵庫製造を引き受けている。
Voltasはこのように指導的外国企業と、製造面のみの提携を結ぶ一方、独自商標製品の市場開拓を図っている。
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