【ハイデラバード】アンドラプラデシュ電力事業監督委員会(APERC:Andhra Pradesh Electricity Regulatory Commission)は、金融アレンジが完了した後に発電所の稼働を許可する伝統的方式を脱却、運転開始期日と協定調印日(date of signing the amended agreement)をリンクする新方式に基づきガス・ベースの発電プロジェクト4件を承認した。
エコノミック・タイムズが4月13日伝えたところによると、これにより真剣な業者は早期にプロジェクトを稼働させることができる反面、本気でプロジェクトを実行する意思のないものは退散するものと見られる。
これら4件のプロジェクトとは、Konaseema Oakwell Power Ltd(KOPL)の445MW(メガワット)事業、GVK Industries Ltd(GVKIL)の220MW事業、Gautami Power Ltd(GPL)の464MW事業、Vemagiri Power Generation Ltd(VPGL)の370MW事業。
APERCは、州営送配電会社APTranscoと各開発業者に対し、修正した電力購入契約(PPA)に早期に調印するよう指示した。このためAPTranscoは向こう2週間以内にPPAに調印するものと見られる。
これまでに上記4社が費やしたコストはVPGLが125クロー(US$2585万)、KOPLが196クロー(US$4053万)、GPLが102クロー(US$2109万)、GVKILが55クロー(US$1137万)。新協定には、運転開始期日を協定調印日にリンクする新条件が盛り込まれている。新方式のこの他の特徴にはガス供給契約を少なくとも5年延長することが含まれる。Gas Authority of India Ltd(GAIL)との間で結ばれたガス供給協定の満期は何れも2010年12月で、PPAの満期は同期日を超えたものになる。APERCはGAILに、燃料供給契約を延長し、PPAと同期させるよう勧告した。
もし新方式が順調に運ぶならKonaseemaプロジェクトがガス・ベースの発電事業として最初に稼働する見通しと言う。