2003-04-14 ArtNo.30981
◆シロモノ・ブランド“Voltas”、タタ・グループに復帰
【ムンバイ】AB Electroluxにより4年前に買い取られた“Voltas”ブランドが、再びTataグループに復帰した。
インディアン・エクスプレスが4月11日伝えたところによると、Electroluxは1998-99年にVoltas Ltdのシロモノ・ビジネスを買収した際、4年を超えぬ間Voltasブランドを用いる権利を獲得した。同期間ElectroluxはVoltasブランドの冷蔵庫を製造・販売することができ、Voltasは同商標を用いることができなかった。しかし4年を経た今、同契約は失効し、Voltasはそれ自身のブランドを再び使用できるようになった。
Voltasはこの間にColdcelブランドの冷蔵庫を販売、国内市場におけるプレゼンスを確立したことから、直ちにVoltasブランドを使用する必要は存在しないが、2000-01年に黒字転換を果たした同社は、自社ブランドを再度受け入れる態勢を整えている。
アンドラプラデシュ州HyderabadのVoltas工場は、Coldcelブランド製品に照準を合わせており、同ブランドは既に国内の冷蔵庫及びクーラー・セグメントにおける支配的地位を確立している。ハイデラバード工場はVoltasがシロモノ・ビジネスを売却後も一部の冷蔵庫製造施設を維持、LG ElectronicsやSamsungのために請負製造サービスを提供する一方、エアコンのディストリビューション網を通じ、Coldcelブランドの冷蔵庫とクーラーを販売、短期間に商用冷蔵庫市場の30%、クーラー市場の35%、チョコレート・クラー市場の90%のシェアを掌握した。
Coldcel商用冷蔵庫には、高速冷凍機(deep freezer)、visicooler、chest coolerが含まれ、主要顧客にはPepsi、Amul、Cadbury、Hindustan Lever Ltd、Mother Dairy、Vadilal、Dinshaws、Nestleが名を連ねている。ハイデラバード工場は商用クーラー・ビジネスの主要顧客と密接に提携し、その市場支配を一層強固にすることを目指していると言う。
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