1995-09-11 ArtNo.3097
◆<星>スコッツのジュマボイ兄弟、1億株オプション巡り反目
【シンガポール】ラフィク・ジュマボイ専務(MD/CEO:44)の突然の辞職に続き、大蔵省商事調査局(CAD)の捜査を受けている事実が明るみに出、注目を呼んでいるスコッツ・ホールディングズLtdは8日、証取(SES)に対して株式の売買停止を申請するとともに、イクバル・ジュマボイ業務担当取締役(ED:38)と兄のラフィク氏がスコッツ・インベストメント(シンガポール)Pte Ltd所有のスコッツ・ホールディングス株の買い取りをめぐり対立している事実を公表した。
この日公表された証取に宛てた8月21日付けの書簡の中で、イクバル氏はスコッツ・ホールディングズ上場1年後の92年9月にスコッツ・インベストメントが兄ラフィク氏に与えたオプションの1億0079万2985株の半分は自分のものであると主張している。このオプション契約はラフィク氏に、スコッツ・インベストメントがもつ全42.47%株を5年以内に1株85Sセントで買い取る権利を与えている。イクバル氏は、同氏の取り分は兄を信頼して所有を委ねたものとしているが、兄側は弟との間にはいかなる取り決めもなく、オプション契約の内容にも変更はないはずと反論している。ちなみにスコッツ・インベストメントの70%の権益は兄弟の祖父で創業者のラジャバリ・ジュマボイ氏(98)が所有している。(ST,BT,LZ:9/9)
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