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2003-04-11 ArtNo.30958
◆海綿鉄業界、原料不足で対中輸出機会もフイに
【ニューデリー】原料、取り分けガスの供給不足から海綿鉄業界は中国からの約50万トンの注文を断った。
ビジネス・スタンダードが4月8日報じたところによると、中国方面の顧客はガス・ベースの海綿鉄にのみ関心を示しているが、Vikram IspatやIspat Industries等の業者は2002-03年に深刻なガス不足に直面した。海綿鉄業界に対する天然ガス割当量の57%が供給されず、このため輸出注文に応じられたものは1社もなかった。
海綿鉄製造業者協会(SIMA:Sponge Iron Manufacturers Association)のS S Bhatnagar理事によると、ガス不足からインドは向こう3年間海綿鉄を輸出することはできない。中国の他、イランとマレーシアからも海綿鉄輸入の引き合いが寄せられたが、海外には炭素含有量の少ない石炭ベースの海綿鉄に対する需要はほとんど存在しない。これは石炭ベースの海綿鉄を使用するには、様々な改良措置を必要とするため。
しかしMonnet IspatのSandeep Jajodia重役(MD)は、2003-04年度には輸出を検討すると語った。同氏によると、現在のところ具体的な計画は何もないが、同社は輸出の可能性を検討していると言う。
インドは1993-94年には約85万トンの海綿鉄を輸出したが、輸出量はその後持続的な下降を見、最近ではバングラデシュ等に少量を輸出するにとどまっていた。
Bhatnagar氏によると、海綿鉄業界は、天然ガス/非冶金用コークス/鉄鉱石等、主要原料の安定供給を確保する上で、引き続き政府の支援を必要としており、こうした要望はBraja Kishore Tripathy鉄鋼相に既に伝えてあると言う。
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