SEAnews 2003-04-11 ArtNo.30957

【ヴィシャカパトナム】国営Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)が経営するアンドラプラデシュ州拠点のVisakhapatnam Steel Plant (VSP)は2020年までに1万7500クロー(US$36.19億)を投じて事業を拡張する計画だ。
インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが4月9日報じたところによると、ＶＳＰのBK Singh会長代行兼ＭＤはこのほど以上の消息を語った。それによると、年産能力は3段階に分けて現在の350万トンから1000万トンに拡張される予定で、ＶＳＰは最近鉄鋼省に拡張計画草案を提出、承認を求めた。
第1期プロジェクトでは2500クロー(US$5.17億)が投じられ、溶鉱炉の燃料が天然ガスに転換される。工事は2006－07年までに完成、年産量は2006年までに520万トンに拡大される。第2期／第3期プロジェクトでは合計1万5000クロー(US$31.02億)が投資され、高炉が2基増設される。必要投資は全額内部資金で賄われる。
また目下のところＶＳＰは条鋼のみを製造しているが、拡張計画の一環として2006年には鋼板ビジネスに進出する。
国内鉄鋼消費の国内総生産(GDP)に占める比率は4～5％ポイント上昇する見通しだが、ＶＳＰの生産能力は年率13％の成長を見ることになる。このため同社は輸出に一層力を入れる。取り分け東南アジアと南アジア地域協力連合(SAARC)市場の開拓に力を入れる。
2002－03年度には現金利益910クロー(US$1.88億)、純益450クロー(US$9305万)が見込まれ、前年の現金利益400クロー(US$8271万)、純損失75クロー(US$1551万)から業績の顕著な改善を見た。また高金利ローンの低金利ローンへの借り換えを図っており、約700クローの未返済ローンは向こう2年内に完済すると言う。