SEAnews 2003-04-07 ArtNo.30925

【ニューデリー】記憶媒体の製造を手がけるMoser Baer India Ltd(MBIL)は、独自商標の光学記憶媒体をインド市場に投入する計画の第一弾として、“moserbaer”商標のCD-R(recordable compact disc)とCD-RW(rewritable compact disc)を発売した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが4月3／4日報じたところによると、小売価格は1枚当たり12.5～20ルピーで、MBILはプロフェッショナルと一般消費者の双方をターゲットにしている。
MBILのDeepak Puri重役(MD)が3日記者会見したところによると、同社はこれまでインド市場の成長を待っていたが、今では同社ブランド製品を受容し得るまでに成長したものと見ている。インド国内で販売される同社ブランド製品の価格は、同社が国際市場で販売しているものを20～25％上回る。
現在400クロー(US$8271万)と見積もられる国内光学記憶媒体市場の規模は、2005年には1500クロー(US$3.10億)に拡大するものと見られる。同社の国内シェアは現在の30％から2005年には50％に拡大する見通しだが、輸出売上げの同社営業額に占める比率は80％前後に保たれる。ちなみに2002年3月期年商は600クロー(US$1.241億)、利益は230クロー(US$4756万)を記録、2003年3月期年商は1000クロー(US$2.068億)に達したものと見られる。
首都圏(NCR:national capital region)に6カ所製造拠点を有するMBILの最大市場は欧州で、目下同社は第2の市場、米国の開拓に本腰を入れている。同社はまたその顧客に奉仕するため、ドイツに新工場を建設する準備を進めており、5000万～7500万米ドルを投資すると言う。