2003-04-04 ArtNo.30922
◆Dabur Pharma、腫瘍薬のパラグラフ4申請準備
【ニューデリー】FMCG(fast-moving consumer goods)ビジネスを中核に多角経営を進める地元企業、Dabur India Ltd(DIL)は、最近設立した製薬子会社Dabur Pharma Ltd(DPL)を通じ、腫瘍薬新製品のParagraph IV申請を準備している。
インディアン・エクスプレスが4月2日報じたところによると、DILは世界のジェネリック薬品市場、取り分け米国市場への進出を図るとともに、米国における180日間独占販売権獲得を目指している。
DIL製薬部門主任を務めるAjay Vij副社長によると、腫瘍薬領域の国際プレーヤーを目指す同社は、新化学物質の研究に力を入れるとともに、米国、欧州連合(EU)を含む国際的なフランチャイズ網の構築を目指している。
同社は国際市場とともに国内市場も重視しており、国内では抗生物質/心血管領域の新薬を発売するとともに、腫瘍薬の品揃えを拡大する計画で、2003-04年第4四半期には4~5種類の新製品を発売する。
英国では1500万米ドルを投じ、2004年末の商業生産を目指し、製造施設を建設している。規制の厳しい先進国市場では、如何に早く認可を取得できるかが成功の鍵になるため、英国工場はそうした面で重要な役割を担う。
フィリピン、マレーシア、タイ、メキシコ、ブラジル、ベネズエラ、コスタリカ、ペルー、ロシア、ベラルーシ、スリランカ、バングラデシュ及びアフリカ諸国等、既にプレゼンスを有する市場では、一層の浸透を図る。
同社はAccentureの報告に基づき、製薬部門を分離独立させた。新会社の分離独立は2003年4月1日に発効、その他の法的諸手続も2003年9月までに完了する見通しと言う。
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