2003-04-04 ArtNo.30921
◆SRF、US$3300万新ポリエステル・フィルム工場計画
【ニューデリー】Arun Bharatram氏に率いられるSRF Ltdは、ポリエステル・フィルム部門をSRF Polymersとして分離独立させてほぼ2年を経た今、約160クロー(US$3309万)を投じて新たにポリエステル・フィルム工場を設けることを計画している。
ビジネス・スタンダードが4月2日報じたところによると、SRFは、先ず年産2万トンのBOPフィルム製造施設を設け、追って年産量を5万トンに拡張する計画だ。
インド国内のBOPフィルム消費量は年間5万トン前後と見積もられるが、SRF Polymersは年商140クロー(US$2895万)の小企業のため、親会社のSRF自身が直接投資する方針を決めたと言う。
観測筋によると、インドは世界第4位のBOPフィルム市場で、また世界第2の急成長市場でもあることから、地元企業が国際競争力を保持できる投資領域と言える。また市場は成長しているものの、同業界のプレーヤーの半数が経営難に陥っており、業界再編の時機を迎えている。このため企業買収を通じた事業拡張の機会も存在する。世界的にBOPフィルムは、国内生産されており、中国産等の低価格製品の流入に対する自然の貿易障壁が存在する。
SRFは中核とするナイロン・タイヤコード繊維領域において企業買収を通じた事業拡張の機会を探ってきたがまだ実行していない。また冷却ガス・ビジネスに関しては非CFCガス市場の成長を待っている段階で、設備を拡張する時機はまだ到来していない。加えて潤沢な現金収入源を有し、負債レベルも極めて低い。こうした点が、BOPフィルムへの投資を決断した理由と考えられると言う。
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